Blackmagic Design はこのたび、中国の老舗化学会社、上海家化のGF スキンケア製品のウェブCM 撮影で、郁剛監督が Blackmagic URSA Mini 4.6K を使用したことを発表した。 同CM は中国の長編SF、「三体」をテーマにしており、中国の人気俳優、馮紹峰が起用された。
GF の一連のCM は、郁監督の私物であるURSA Mini 4.6K を使って撮影された。さらに郁監督は中国の化粧品ブランドHerborist や、ファッションブランドErdos のプロモーション撮影にも同カメラを使用した。
「実はこのプロジェクト以前は、撮影にURSA Mini 4.6K カメラを使用したことはありませんでした。しかし撮影を進める中、撮影監督がURSA Mini 4.6K のラティチュードが非常に優れているためハイライトが飛んでしまう心配がないことに気付いたのです。そしてプロジェクトが終了するころには、撮影監督と助監督はURSA Mini 4.6K はハイエンドのテレビCM にもってこいのカメラであると確信していました。この助監督は車のCM などを手がけている人物です」と郁監督。
すべてのフッテージは4:1 RAW で撮影された。「URSA Mini は4:1 RAW で撮影できる点が気に入っています。高品質で、ポスプロでの自由度がかなり高いのですが、ファイルはProRes 444 よりも小さいのです。フッテージはクリーンで、ノイズも少ないです。よりクリーンにしたい場合は、Resolve の時間的ノイズ除去機能が役立ちます。URSA Mini と同梱のDaVinci Resolve Studio を組み合わせることで、カメラがよりパワーアップしますね。」
URSA Mini とDaVinci Resolve Studio のバンドルに関し、郁監督はこう語る。「URSA Mini のスレート機能はショットのロギングに最適です。Resolve でトランスコードとラフ編集を行う際にポスプロでスピーディにテイクを選択できるので、編集作業が格段に楽になります。大規模なプロジェクトでは、情報をログに記録すればするほどポスプロでの作業効率が上がります。」
これらのCM の中には、無重力の宇宙船の中を浮遊するシーンがある。このシーンは無重力感を出すために50fps の4:1 RAW で撮影された。「高フレームレートで撮影するために品質を下げる必要がなかったので、他のシーンと全く同じ画質を得られました。」
すべてのフッテージはDaVinci Resolve Studio を使って、オンセットで編集用に1080p RroRes 422 HQ にトランスコードされた。編集が完了すると、DaVinci Resolve Studio でオリジナルのRAWフッテージを使いタイムラインを再構築してグレーディングが行われた。