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ピクチャーエレメント×クレッセント

~超話題作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の制作に協力~


ピクチャーエレメントの皆さん(写真中央が大屋さん)

 

以前、本欄でもご紹介した、ピクチャーエレメント。デジタルシネマの”ハブ”として最新の設備を誇る東京・世田谷成城の東宝スタジオに居を構える同社が、2012年11月17日に劇場公開され、今年4月24日にBlu-rayDiscとDVDが発売された超話題作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の制作に協力していたのだ。本欄では、ピクチャーエレメントとして、どのような経緯でどのように制作協力に携わり、成果を出したのかを紹介したい。取材に応えていただいたのはもちろん、同社代表の大屋哲男氏だ。

 

どのような経緯でこの超大作に携わることになったのですか?

大屋氏:私と樋口さん(樋口真嗣監督)と尾上さん(尾上克郎特撮監督)との三人で毎年早稲田大学の安藤紘平教授の下でこの施設内(早稲田大学芸術科学センター:東宝スタジオ)で夏期講習として一週間講師として参加させていただいているんです。これはプロデューサーや監督志望の学生を対象にしたバーチャルプロダクションというもの。ショートストーリーのコンテを書いて自分たちで演技して、その演技をモーションキャプチャーして、それを仮想空間上にセットで並べて、それをバーチャルカメラで撮影してそれに編集して音を付けてと完成させるという、一つのプロダクション作業を5日間で体験してもらうという密度の高い授業です。最先端の技術、システムを使うこともあり、学生に人気があります。毎年受講する学生も増え続けています。
この授業でご一緒する度に樋口さんが「こういうのエヴァンゲリオンで使えばいいのに」と口にされてたんですね。私もそれで以前より何度かカラーさんにご提案はしていたのですが、授業を行うある日にたまたま別の用件で施設内にいらしていたカラーの緒方さん(緒方智幸氏:株式会社カラー制作部長)に私がお声をかけて、緒方さん始めカラーの皆さんがこの授業をのぞきに来られて実際に見ていただいたんです。その後、庵野総監督(庵野秀明氏:株式会社カラー代表取締役)も見に来られてこれは使えるかもとなったわけです。

 

具体的にはどのようなところが”使える”と思われたのでしょうか?

大屋氏:瓶子さん(瓶子修一氏:株式会社カラーデジタル部長)によれば、”樋口さんと庵野さんは昔から長いお付き合いで樋口さんからは、バーチャルカメラやモーションキャプチャーシステムを使うと、例えばこの役者はテイク1、この役者はテイク2などが選べて、カメラワークは後で考えるという実際にはありえないことが出来るなど、いくらでも試行錯誤が出来ると。実写のすぐテストできるという長所とアニメーションの後でじっくり考えるという特徴がバーチャルカメラシステムを使うことで可能になり、そういう手法が庵野さんは好きだろうと樋口さんは思っていたんですね。
そこでそういうことができるならお願いしたいという運びになった”と聞いております。採用されないかもしれないけど、こういうアングルを見てみたい、という総監督の要望に、例えばCGのアニメーターが一日仕事でそれをやってみたとして5パターン見たかったら5人のアニメーターを使わなければならない、それがバーチャルなら25テイク3ショットが一日で出来てしまう、使わなければ一人のアニメーターで25日かかってしまっていた。総監督が例えばちょっとそのシーン横に振ってみて、のような実写映画の監督のような事が可能になったというのはカラーさんにとっては大きかったようです。

 

そこで大屋さんとしてはそうした要望ならViconということになったわけですね?

大屋氏:元々我々でモーションキャプチャーシステムを運用する場合はViconでと決めておりましたので。ピクチャーエレメントでは、ご依頼いただいた作品や内容によってスケールの規模をフレキシブルに対応していくのが強みです。お請けする内容について吟味してそれに合わせて最適な機材を投入していきますので、依頼主からするとリーズナブルな結果になるメリットはあると思います。あえてデメリットをあげるとすれば、一つ一つの案件についてカスタマイズしてくみ上げていかなければならないということでしょうか。それでも依頼主のご満足に応えられれば言うことはありません。

 

カラーさんでモーションキャプチャーシステムやバーチャルカメラを自社で導入するのではなく、なぜピクチャーエレメントさんにお願いしようというようになったのでしょうか?

大屋氏:その件につきましては、瓶子さんが次のようにコメントしてくださいました。
”昨今、安価に購入できるキャプチャーシステムや、スーツなど手頃になったキャプチャーですが、実はよく聞くと買ったものの最近は使ってない、という所が多いのです。安いには安いなりの欠点があり、それをおりこんで使用できれば、良いツールとなりますが、たいていはメリットを見いだす前に、不具合に悩み、急場の仕事には向かないなどという理由で、使い捨てになっていると聞きます。ハードウエアは年々進歩していきますから、2年も経てば時代遅れの設備になってしまう。そんな日進月歩では中小のスタジオにはなかなか手が出せないでいる。かくいうスタジオカラーも自社での機材導入には及び腰でした。そんな時に、ピクチャーエレメントさんはスタジオを固定の設備に縛られず、必要なモーションから設備を割り出して、用意してくれるので、大変助かります。カメラアングルを探りたいという時には、小会議室で。吊りも含めた複数人数のモーションキャプチャーの場合は大セットで。必要な時に、必要なものを最適な人数のプロフェッショナルがサポートしてくれるのはコストの面からみても、また、コストを計りあぐねるような時にも相談する価値のある会社だと思います。もちろん、真に価値を認めた場合には自社で専門家を育て、設備を構築した方がランニングコストは安いです。そのバランスは機材の発展と、価格のバランスにもよりますので、見極めるだけの眼力と強いサポートが必要です。よく聞く話で物にはお金をだすが、人にはお金を出さないと言います。物を買ったら解決するわけではありません。良い機材を使いこなすには習熟した技術者が必要です、機材導入から、人材の紹介、育成までピクチャーエレメントさんはサポートしてくれます。多くの映像制作者が新しいツールでの映像制作に挑戦し、より良い映像を作る事を期待しています”。


実際の人形にマーカーを付けて、リアルな投げ付けモーションを撮影


同様の人形を担いでの突進モーション


5人同時のバトル撮影

 

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