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キヤノン「MREAL(エムリアル)」×クレッセント

「MREAL」とは何か?

キヤノン株式会社が開発し提案する”Mixed Reality(複合現実感)”技術を用いたシステムの名称である。”Mixed Reality”とは現実世界と仮想世界をシームレスに、リアルタイムで融合させる映像技術。キヤノンの同技術への取り組みは古く、1997年から4年間、当時の通産省との共同プロジェクトでMRに関する研究を始めた。以来、研究に研究を重ね、昨年7月にヘッドマウントディスプレイ「HM-A1」と専用プラットフォームで構成される「MREAL」の発売を開始した。

そのシステムは、①HMD(ヘッドマウントディスプレイ)に内蔵された左右一対のビデオカメラによって現実世界を撮影し、その映像をコンピュータに送る。②画像処理や位置検出センサー、あるいはその両方を組み合わせた位置合わせ技術により、コンピュータ内のCGと現実世界の映像を高精度に融合し、HMDに搭載された小型表示ディスプレイに表示する。③先進的な技術を結集した光学デバイスで小型表示ディスプレイの映像を拡大し、臨場感のある立体映像をユーザーの眼に届けるという構成だ。

発売以来一年間で、主に自動車業界、建設機械業界、建設業界、大学のシミュレーションやアーカイブ研究の機関、キヤノンの生産技術部門などで活用が進んだ。設計の早期段階でデジタルデータを用いた製品の評価が可能になり試作回数を削減できるため、開発期間・経費の削減などを実現する次世代の設計・製造のソリューションツールとして高い評価を受けている。また、今年6月にはキヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ株式会社(キヤノンITS)により、UnityTechnologies社製ゲームエンジン「Unity」で作成した高精細3Dグラフィックスを、「MREAL」で現実映像と融合表示する、Unity向けプラグインソフトウェア「MR Plug-in for Unity」の発売も開始し、「MREAL」のシステムの開発環境が整ってきた。


キヤノン株式会社
イメージコミュニケーション事業本部
MR事業推進センター
鳥海基忠所長

「MREAL」パートナー各社と提携

ただ「MREAL」を販売するだけでなく、キヤノンITSではさまざまなユーザーニーズに即応できる幅広いソリューションを確立するために先進性を持つ企業とのコラボレーションを進めている。2013年6月にその内容を発表し、同月に行われた第21回3D&バーチャルリアリティ展にも出展した。提携企業の一つ、クレッセントとは同社が販売するVicon社製モーションキャプチャシステムでより高度なMREAL空間を構築している。またクレッセント社では販売するダッソーシステムズ社製ミドルウェア3DVIA Studio Pro用プラグインと組み合わせることにより、新しいMREALコンテンツ開発を容易に行う事が出来るソリューションを打ち出している。

 

提携企業側のクレッセントでは「MREAL」には以下のようなビジネスチャンスを想定している。
・展示会、イベントなどでのシステム貸出、コンテンツ開発援助
・デジタルコンテンツ制作の為のプレビズシステムとしての貸出、運用援助~付随するモーションキャプチャシステム等のレンタル、運用援助~
・新しいアミューズメントプラットフォーム、IDEの開発支援
・大規模同時参加型イベントの対極にある、没入型プライベートインタラクティブイベントの決定的システム
・可搬性と堅牢性を兼ね備えた高没入型システム

 

また、提携企業ではなく、実際に「MREAL」を導入したユーザーの一つ、建設機械の開発・製造・販売を行う大手企業では、解析評価部門に設置。同社では特に製品自体が大きいこともあり、「MREAL」を使用することにより、実物大の製品を開発段階でリアルに体感できる、とかなりの評価を頂いているとのことだ。自動車業界でも既に日本の複数社が導入済み。生産部門で生産ライン、設備の業務支援、設備の操作性確認、製造装置のデータ、サービス性評価などに使用している会社もあれば、デザイン部門に導入しデザインレビュー、デザイナー、モデラー、CADオペレータのコミュニケーションツールとして使用している会社、サービス部門ではメンテナンス検証などに使用している会社もあるという。

 

「MREAL」とCG業界

「MREAL」のキヤノングループでのリーダーとも言うべき人物が、キヤノン株式会社イメージコミュニケーション事業本部MR事業推進センターの鳥海基忠所長だ。「コンテンツに関わるビジネスがMREALによって広がる可能性を感じています。そのためにはコンテンツをよく理解している方々、つまりコンテンツクリエイターの方々と一緒にやっていく必要があります。MREALはHMDだけ、ソフトウェアだけ売ってればいいというビジネスには絶対したくないし、すべきではないと思っています。だからこそコンテンツをビジネスにされているプロの方々と一緒にMREALならではのコンテンツ・ソリューションを作っていきたいんです。それらのコンテンツが世に出ることによって、MREALの価値が広く認知され、次の技術を進化させる糧としたい。(MRシステムの)市場ができるためには、MRコンテンツを得意とするクリエイターが出てこなければいけないと思っています。キヤノンはメーカーですので、ハードウェアはご提供できます。コンテンツ(ソフト)とハードは鶏と卵なのですが、コンテンツが作れる環境作りとしてのハード、システムの構成は準備していきたいと思っています」(鳥海所長)

 

● この広告に関する問い合わせ先 : 株式会社クレッセント 〒130-0021 東京都墨田区緑3-2-12 TEL.03-5638-1818 FAX.03-5638-1819
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