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Vol.112 各種展示会、各社製品発表会が相次ぐ

毎年のことだが、6月は展示会関連が最も多い月だ。メーカー・代理店各社は、「全部の展示会に出せるわけもないので、取捨選択する」「なるべく多く出すけど、その分ブースを小さくするので、全ての新製品は展示できない」「展示会には出ないで、自社イベントで紹介する」と、製品アピールの方法を試行錯誤している。
これが正しいという解決策はないのだが、いずれの方法であっても、製品・ソリューションを検討する会社にとっては悩ましい。見たい展示会に必要なメーカー・代理店が出展していなかったり、出展していても目的の新製品が見当たらなかったり、製品比較のためにメーカーイベントを複数日程で駆けずり回ったり、結局はWeb情報でいいかとしたり。これではメーカー・代理店の出展やイベント開催の効果もそこそこなものになってしまう。
筆者もできる限り展示会・イベントを取材して回っているが、全てに参加することはなかなか難しい。それもそのはず、6月から7月にかけては、国内展示会だけをあげてもPHOTO NEXT(6月2、3日)、東北映像機器フェスティバル(6月3、4日)、ケーブル技術ショー(6月10、11日)、Connected Media Tokyo(6月10〜12日)、3D&バーチャルリアリティ展(6月24〜26日)、プロダクションEXPO(7月1〜3日)、九州放送機器展(7月2、3日)、ライブ&イベント産業展(7月8〜10日)と、わずか1カ月でこれだけ開催され、海外ではBroadcast Asia(シンガポール、6月2〜5日)もあった。さらにメーカー独自のイベントはソニー、パナソニック、池上通信機が行い、7月に入ってからローランドも予定している。とても回りきれない。
5月に開催されたAfter NAB SHOWの来場者からは、機材検討はInter BEEのある11月までは待てないという雰囲気が伝わって来た。新製品/新ソリューションを見れる機会が6〜7月にあるのはベストタイミングだが、各社がバラバラに分散して展示会に参加したり、比較検討するには複数の展示会をまたがなくてはならないのは不便極まりない。「企業が展示会に出ても十分な効果が出なくなってきた」とも言われて久しいが、ニッチな展示会が多すぎて比較検討したい来場者のニーズにマッチできなくなっているように感じる。どうせ比較検討できないのであれば、たとえ複数のメーカー・代理店を回らなければいけないにしても、メーカー/代理店が開催する単独イベントの方がベターとも言えるのか。必要な時期に、ニッチ市場を狙った展示会ばかりで必要な機器/ソリューションの比較ができない状況は、メーカー/代理店/参加者のいずれにとっても残念でしかない。