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Vol.002 NAB Show 2016 アフォーダブル4Kの充実と映像機器のIP化が加速

今年も大盛況のうちに幕を閉じた NAB Show。主催者発表によると、来場者数は10万3千人を超え、また出展社数も1870社以上に及ぶなど、改めてその規模に驚かされる。
既に、NAB Showからも2ヶ月近く経ち、また東京・大阪で After NAB が開催されるなどして、読者の皆様のもとには新しい情報が入ってきていると思うが、この NAB Show 2016 レポートの後編では、前編で紹介しきれなかった国内企業を中心に新製品を案内していきたい。

■JVC
日本国内の InterBEEでは、ブースサイズが縮小傾向にある近年のJVCだが、NAB Showでは日本メーカーの中でも広いブースを持って展示を行っており、放送・映像機材においては国内とワールドワイドでのマーケットの差を感じさせる物があった。

・GY-HM660/HM620
さて、そのワールドワイドマーケットとの差は製品のラインナップにあらわれている。NAB直前の4月上旬発表となった GY-HM660とGY-HM620 は HD対応のハンドヘルド機である。
両機は、従来機の GY-HM650/HM600 のマイナーチェンジ版に当たるカメラで、この時期に満を持して「……HDカメラか」と、ある意味驚きを持ってその発表を受けたが、世界市場で見るとアメリカやヨーロッパ、さらには中国で従来機の GY-HM600シリーズは好調であり、それらの市場での改善要望を受けてのアップグレードとなる。
このHM600シリーズは、進化するカメラとして国内外でも評価され、実際2012年秋のローンチ当時と現在では、機能をはじめ画質から収録可能なフォーマットまでがファームウェアアップデートにより大幅に変化している。そうしたソフトウェアの成熟の上に、新しいハードウェアを搭載してのリニューアルである。
HM660/HM620は従来機どおり35mm判換算で29mm~667mm の光学23倍ズームレンズを搭載し、記録フォーマットも MXF・MP4・MOV・AVCHDとマルチフォーマットに対応している(MXFはHM660のみ)。マイナーチェンジとしては、1/3インチイメージャー機ながらクラス最高の2000Lux F12 という高感度を実現し低ノイズ化。
液晶画面のバックライトも改良され、従来機よりも更に明るくなり屋外でも見やすい画面になっているという。また、音声回路にも手が加えられ、アンプとアナログ回路の改善で音質も向上しているとのこと。
従来機HM650シリーズの特徴といえば、IP機能であるが、ネットワーク機能対応となる上位機種の HM660 でも IP機能がさらに拡充。海外マーケットでは、このIP対応の機能が無いと売れないという。従来からの ZixiやMPEG2-TS、RTMPプロトコル対応はそのままに、新たに SMPTE 2022 -1/-2 プロトコルを追加。高品質なストリーミングを低コストで実現する。また、Zixi High Reliable Mode に対応し、Zixiストリーミング時に強力なデータ損失補正を行う事ができるようになる。
さらに、IP伝送によるオーディオリターンにも将来的なファームウェアアップデートで対応予定であり、放送局のサブやスタジオの音声をネットワーク経由で中継先にて受けることができるなど、ネットワーク機能がさらに強化されている。(2016年6月号より)