Skip to Content

Vol.001 AG-DVX200レビュー

前景(人生を変えたAG-DVX100)
私が映像制作の世界に足を踏み入れたのは1990年の初め、ちょうど年号が平成に変わる頃でした。高校の頃に始めた映像制作、その夢が捨てきれず今後の制作のためにと名古屋の制作プロダクションのバイトに拾ってもらったのがキャリアのスタートでした。あれから25年、現在まで映像制作を生業にさせてもらえるとは正直思いませんでした。
1990年当初はまだカメラはショルダー型で太いケーブルで繋がないと録画機も回らなかった、撮影にはアシスタントが必須だった。テープ交換も頻繁で…、ただそうやって「空気を読む」ことや周りに注意を払うことを覚えていったように思います。編集過程でも編集用デッキやコントローラー、その他周辺機器が必要、その高額さを知るほど自分が映像の世界に長々と居続けることはないかもな…という気持ちを抱きながら21世紀を迎えたことを覚えています。その諦めにも似た環境を変え、未来を変えてくれた機材が2つ誕生しました。1つはパナソニックのAG-DVX100(以下:DVX100)。もう一つはAppleのiMac。多くの人がそうだったようにノンリニアという革新は私の人生を変えてくれました。DVX100の小型でありながら操作感のいいレンズ、見やすく色味のいい液晶、何よりそこで撮影できる映像の美しさ・・・。その上でなんとか購入できる代金。DVX100は色々な意味で可能性の塊でした。
それ以降、不思議とパナソニックのカメラを使うことが多く、AG-DVX100B〜AG-HVX200 〜P2系カメラとハンドヘルド機を使ってきました。しかし、やはり言えるのはDVX100がなければ人生はかなり変わっていただろうなという点。人生の流れの中でいつの間にか独立し、今は中日本で映像制作をさせてもらっている。そんな私が今回機会をいただいてAG-DVX200(以下:DVX200)を試用させてもらうチャンスを頂いて感謝しています。以下に撮影時に感じたDVX100の遺伝子的なものを書かせていただけたらと思います。

使用感 この余力・安心感はDVX
今回は結婚式の演出用映像の事前撮影(いわゆる前撮り)にDVX200を使用しました。私は端子やスペックではなく、これまでのパナソニックのカメラ(主にP2系ハンドヘルド)で感じていた部分と対比しつつ、DVX200の使用感を中心に書いていきたいと思います。
全体を通して一言で書くと「余力の高さ・自由度・安心感がすごくある」「(撮影時に)信じられるカメラにより近づいた」ということ。それは主に以下の点から感じました。

1.液晶・ビューファの品質の向上
HD対応の液晶の品質が時間が経つごとに向上し、解像度・画のキレ・多様な環境下での見やすさ・ビューファインダーと液晶の色温度の差がほとんど気にならなくなった。筆者としてはこの点は一番大事でありながら、残念なことにこれまでのカメラでは少し頼りない部分でした(P2系カメラもモデルが進むごとに良くなっていきましたが)。
DVX200は本命とも言える液晶品質を持っているカメラだと思います。ハンドヘルド機では「液晶の色味」=「記録されている色味」でないモデルも少なくなく、その点で絶対的な安心感は撮影者にとっては心強いものとなります。(2016年6月号より)